解決！Jcss校正のしくみ

トップ > jcss校正について > 日本の技術が世界で羽ばたくために大切なjcss校正

日本の技術が世界で羽ばたくために大切なjcss校正

　日本製品は、品質が高く、海外でも高評価を得ていることが知られています。
日本の製造業界には「職人」や「匠」と呼ばれるに値するような人たちがたくさんいて、熟練の技を用いて高品質な製品を製造しています。
そのような人たちが用いる器具や道具を、常に正常に働くかどうかを日常的にメンテナンスし、精密で正確であることチェックしておくことが必要です。
製造業では、温度や湿度、長さや重さなどを測定する工程が多く存在します。
その過程で用いる温度計や湿度計、流量計などは、誤差が生じることなく、正しく動いている機器でしょうか。
それを確認するためには、標準を示すことができる機器を用いて、誤差が生じていないかを確認する作業が必要です。
そこで大切になってくるのが、jcssと呼ばれる国際的に認められた認定事業所の存在です。

　国際基準に則っているかを判断し、誤差を判断する権限を与えられるには、国が認めた厳しい審査をクリアし事業所として登録される必要があります。
国際基準で機器の正確さを判断するjcss校正の証明書を発行されることは、機器の正確さと精密さが証明され、製造の過程において信頼性が保たれるという証明にもなります。
限定された事業所のみが行えるjcss校正は、国際的に信頼される製品を送り出すためにも、最も必要な証明書と言えます。
「誤差をなくす」と言っても、正確にはどのような機器にも誤差が存在するのが一般的です。
例えば、「同じ時に誕生した人を探す」というお題で、「同じ年月日」という基準で探すのか「同じ年月日で同じ時刻」という基準で判断するかでは大きく違ってきます。
また、同じ時刻でも秒単位まで考慮すると大変な作業です。
ここで、国際的に「同じ年月日で時間単位まで考慮する」という基準が設けてあれば、それに則って誕生日を検索でき、一時間の間は誤差の範囲として考えることができます。
このように、誤差を判断して不確かさを確認する作業がjcss校正の最も大きいところです。

　jcss校正を依頼するときは、いくつか注意する点があります。
まずは、依頼する事業所が正しく登録された機関であるかを確認することが大切です。
一般的な校正機関ではなく、jcssの証明書を発行してもらえるかを確認しておくと安心です。
また、登録事業所にはいくつかの分類があり、機器に合った校正をしてもらえるかを調べておくことも大切です。
例えば、水などの流量計を扱う仕事の場合は、流量に関する登録事業所に校正を依頼する必要があります。
登録の分類は長さや重さ、圧力など細分されているため、わからない場合は事前に聞いてから依頼すると安心です。
日本企業が国際的に活躍し、グローバルな製品を送り出すためには、国際基準に則った作業である証明が大切であり、そのためにもjcssの証明書は大変有効と言えます。